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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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【落胆】柔道整復師国試,ダメかも...?

 
今年度も柔道整復師の国家試験が行われました。
 
私たちの仲間が新たに生まれてくるこのイベント,
難易度は年によってまちまちだそうです。
 
「難しいときと易しいときが交互に訪れる」
 
といった噂も耳にします。
私の現役回はそのいわゆる易しい回でした。
 
 
実施後,合否の結果が出るまで期間が空きます。
受験生にしたらまさに生殺しです。
 
 
ですがただ待つだけにはなりません。
予備校や専門学校の先生が問題を見て
非公式の解答を出してくれるので,
多くの受験生はそれをみて自己採点をします。
 
そのため,正式な結果が出される前に
 
合格を確信する人,
不合格であることがわかってしまう人,
ビミョーな人←これが最もキツイ?
 
が現れます。
ちなみに私の現役回は不合格でした。
しかも1点足らずで…
 
他のクラスメイトは全員合格。
私だけ不合格。
 
今思い出しても地獄の空気でした。
 
 
とはいえ,合格したクラスメイトを
ひがむことなど私にはできません。
 
落ちるべくして私は落ちました。
 
夏には欅坂46の握手会に2週に1回通い,
秋にはPGウイングガンダムゼロを組み立て,
冬には女友達とプチ同居しながら遊び倒し,
 
こともあろうに国試前日はその友達を家に泊めていました。
 
 
これで受かったらバチが当たります。
 
それまで成績は悪くありませんでした。
教官たちにも心配されていませんでした。
 
なので思います。
 
足りなかった必修科目の1点,
これは柔道整復師の世界が私にくれた
「考え直し」のための1点でした。
 
再び柔整に挑むもよし,他の道にするのもよし,
 
ただお前…人生をなめるのもいい加減にしろ。
 
そんな声が聞こえました。
いや,厳密には聞こえてないです。後付けです。
 
 
ただこれだけは言えました。
私には嘆くことすらおこがましい。
嘆く権利があるのは,嘆くだけの努力をした者だけです。
 
 
私の通っていた首都医校には,
卒業後にも国試に受かるまで授業に潜れる
システムがありました。
 
それを活用し,再び試験を受ける。
まずはこの選択肢を選ぶことからはじまります。
 
落ちたそばから来年の国試なんか考えません。
とりあえずどちらに舵を切るか,軽く考えました。

そして…再び勉強を始めました。…秋から
 
 
結果的に,次の試験で合格できたから言えることかもしれませんが,
 
現役で受かってしまわなくてよかったと思います。
ナメていたとかではなく,
 
勉強すればするほど,現役のときには
ほとんど理解できていなかったことに気付いたのです。
 
暗記だけでも定期試験の点がそこそこ取れたせいで
できている気がしていただけで,
 
どうしてこうなる?は頭に入っていませんでした。
 
浪人の1年間を足りなかった必修科目を倒すためのみに
過ごせばよかったので,時間だけはあります。
 
 
そこで,4択問題のハズレの3つも考えの対象にし,
「ここをこうすればこれもマルだね」
と,ちゃんとわかっていないとできない説明ができるよう
時間をかけて1問1問やりました。
 
定期試験に追われないので,1年間すべてを
自分の理解に合わせたテンポで勉強ができます。
 
 
そして,実務で生きるのはそこで得たものです。
 
患者さんは様々な質問をしてくれます。
それに対し,暗記で得た用語,知識は全く役立ちません。
 
とことんまで情報をバラバラにし,
ちゃんとわかるまで1問と付き合う。
 
現場で患者さんと向き合うことと似ている気がします。
 
こういう勉強のやり方は浪人生ならではかもしれません。
 
 
 
もし,今回の国試が芳しくない結果になりそうな方がいましたら,
 
今はまず,ペンを置きましょう。
 
努力が足りなかったかな?
私には無理なのかな?
来年はもっと難しいのかな?
ほかの道のほうがいいのかな?
 
目指すものがぼやけるこの期間,
こういった答えの出しようもない問いが
頭の中を支配するかもしれません。
 
そこでぜひ試してほしいことは,
何も変えず,何も動かさず,何も決めない
無為な時間を自分に与えてあげることです。
 
数々の不安は一過性です。
勝手に入ってきて勝手に出ていきます。
 
放っておいて大丈夫なんじゃないかと思います。
 
 
そののち,休み飽きたら次の一歩だけ考えてみましょう。
 
治療院で現場仕事を齧りながら勉強を続けるのも有効です。
全く関係ないお仕事も悪くはないと思います。気晴らしになるし。
なんなら柔整から離れるのもまた一つです。
卒業さえしていれば国試はまた受けられます。

もし,国試に再挑戦することに決めたとしても,
あまり飛ばさないことをお勧めします。

気楽に勉強するペースを作ることから。
せっかくもらった1年間。
楽しく過ごしていただきたいです。

落ちた自分にそんな権利はない!…ですか?
そんなことはありません。
 
 
1年遅れるくらいどうってことありません。
1年長く生きればトントンです。
 
どの選択をするにしても,応援しています。

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