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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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【仕事】マニュアルを読む

 基本的にゲームソフトの説明書は読みません。やりながら覚えていくのも楽しみの一つと捉えているからです。そうすると本来頻繁に使われるはずだった基本的な操作を使わずに終盤まで進んでしまうことがあります。それもまた楽しみです。
 家電製品の取扱説明書も読みません。これは単に面倒だからかもしれません。まずは求めている最も基本的な機能を使わせてほしい。その他の便利機能を無視したまま数年使うなんてことも少なくありません。冷蔵庫に,冷凍庫と冷蔵庫のパワー配分を変更できるスイッチがあることを最近知りました。きっともっとあります。

 そんな私が,今随分しっかり読んでいる取扱説明書があります。「レセコン」という,医療従事者の事務作業に欠かせないツールがありまして,当院ではソフトウェアをパソコンに入れて使用しています。私が当院に配属になる少し前から教わっていたためとりあえず困らない程度には使えてきたのですが,ここ最近の患者さん増加でパターンも多くなり「あれ?これ知らない。どうするんだ?」と引っかかることが幾つか出てきました。そんなときは大抵本院の社長に聞けば済んでしまうのですが,せっかく渡されているマニュアルがあるというのに調べもせずに聞いていては怠慢だと思うに至ったわけです。ましてや今日みたいにとんでもなく暇(夕方なのにまだ1人しか診てない!!)なんて珍しい日はこういうことに腰を据えるチャンスなわけです。(しかし…今日どうしたんだろ)

 するとなんとまぁ,今まで手作業でやっていたある集計が簡単にできることが判明。思っていたよりずっと便利です。「すごい…親父が熱中するわけだ!」などとわかる人にしかわからないネタを口走りながら,直近のカルテから加筆していきます。そしてこれが,良いフィードバックになります。特に,来院が止まってしまった患者さんのことを思い返すのは大事なことです。どうして来なくなってしまったのか?「治ったから」というのはおそらくそう多くはないと思っています。大抵は「優先順位が下がった」「他に行くことにした」でしょう。
 そうしてひとしきり勝手に落ち込んだ後,最近よくお会いする患者さんに思いを馳せます。何がハマったのか?どうすれば更に継続してもらえるか?先代とのバトンタッチで一度地獄みたいな状態を経験した私にとってこういった回顧作業はとてもプラスになります。ここ最近,キャパシティを上回る来院数に余裕を持てずにいたこともありましたが,突然来たたまの暇な時間を得てマニュアルをじっくり読む。悪くありません。勿論,連続しては困りますが。
 
 「マニュアル人間」は,決められたとおりにしか動けない人を揶揄する言葉として使われていますが,マニュアルをマトモに読まず守らずに突き進むのも,あまり良いことではないかもしれません。マニュアルをしっかり読み,まずその通りにできるようになった上で個性を乗っけて工夫する。そう考えるとマニュアル人間は大化けするポテンシャルを持っているのかもしれません。

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