千石 ウナギ整骨院のお知らせ

【症状】肩関節周囲炎。中では何が...?

整(接)骨院を利用する方はたいてい,どこかしらの不調があります。

事前に病院で診断を受けている場合を除き
はじめから症状名がわかっている上で治療を開始することはなく
症状を問診時や施術中に判断して治療にあたります。
(患者さんからすると似たようなものかもしれませんが,整骨院では診断ではなく判断をしています)

できる限りではありますが,ただやみくもにマッサージするわけではなく,
いったい何がどうなってこうなっているのか?
せめてイメージがわくくらいにはご説明するように努めています。



ただ,肩関節周囲炎…いわゆる四十肩,五十肩に関してはちょっと歯切れが悪くなります。
というのも,前回の記事でもちょっと書きましたが
この症状は明確になっていない部分があるのです。

来院前に事前にインターネットで調べてきてくれる患者さんにも,
「記事によって言ってることがちょっと違う!」
という相談を受けたこともあります。

「〇〇〇と言われていますが,実際のところまだよくわかっていません
と付け加えている記事も多い思います。そういう症状です。

ただ,全く何もかもが不明ということではありません。
何が起きているのか?は割とわかっており,

肩甲骨と上腕骨をつないでいる「腱板」というスジの部分が炎症を起こしている。
というわけです!!

はい,全然ピンときませんよね。
以降,絵をかきながらお話しします。
私は絵心がセミ以下なので,余計わかりにくかったらごめんなさい。






肩甲骨と上腕骨があります。
腕を上に挙げる行為は,上腕骨が上の方の丸い部分を中心にぐりんと回ることで可能になります。
※真横あたりまでは上腕骨だけでいけますが,そこから上は肩甲骨も一緒に回ります。それはまた別の機会に。

このままでは上腕骨はまわりません。腕はあがりません。
なぜかというと,パーツ同士がつながっていないからです。

このままでは上腕骨がカラカラーンと床に落ちます。
34話のジバンみたいになります。
肩甲骨も落ちますが,それは目をつぶってください。



つなぎました。
青いのが加わったのがわかりますでしょうか。
肩甲骨と上腕骨が3つの帯(?)でつながれています。
これを腱板(けんばん)といいます。

腱というのは筋肉の端っこです。
ここで書かれている腱も,それぞれ肩甲骨方面に筋肉が続いています。
見づらくなるので描きませんでした。
なお,ここでは3つの腱を書きましたが,実際は逆側にもう一つあります。合計4つです。

これにて腕が落っこちることはなくなりました。
35話のジバンのごとく,復活です。

ですが,このままでは肩はうごきません。
落ちないように腱でつながっただけだからです。

動かすには,然るべき箇所についた筋肉が要ります。

言い忘れていましたが,これは後ろから見た図です。



筋肉をつけました。
腕を挙げる動きは,絵にあるように三角筋という筋肉が重要です。

赤いのが三角筋です。
肩甲骨から上腕骨の外側についており,上腕骨についた部分を引っ張ることで腕があがります。

さっきも言いましたが,これは後ろから見た図です。



そして,腱の部分が炎症を起こすことで,不具合が起きます。

しかしコレだけでは肩関節周囲炎と決めつけることはできません。
おなじようなことが「肩こり」でも起きているからです。

肩こりと肩関節周囲炎の違いは,そのきっかけです。

肩こりは「筋肉疲労や血行不良」で起きるものなのに対し,
肩関節周囲炎は「加齢による」ものといわれています。

多発するのが40代ころ以降のため四十肩なんて言うわけです。

とはいえ,年齢なんて目安です。
私(37歳)の同窓生たちの中には肩の痛みで病院に行き,四十肩だと診断された人もいます。

原因が筋肉疲労でも血行不良でもないということから,
運動習慣があれば予防になる!ということもありません。
なる時にはなってしまいます。

と,ただいたずらに不安をあおったところで今回は終わりです。
次回は,発症した時の対処を書いていこうと思います。



【コレ書いた人】
千石ウナギ整骨院の冨島渉

ケンタッキーフライドチキンが大好きです。
最近やっていないようですが,食べ放題のイベントには頻繁に参加していました。

でも,好き=たくさん食べられる わけではなく,
美味しく楽しく頂けるのは5個まで。
そこから先は,作業と化します。

5年ほど前の秋頃だったでしょうか
……秋頃だったでしょうか。

7個目でチキンをやめてのんびりアイスティーを飲んでいたら,
隣の席のスリムな女子高生が15個目を平らげて更に3個を追加注文して店員さんを驚かせていました。

しかも食べ方もきれいでトレイが全然汚れていない。
上品と豪快は両立できるのですな。

過去の記事

全て見る