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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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谷でも金

3日ほど院を空けました。今日からまた頑張ります。・・・とはいったものの,今日は治療院の大敵・雨です。
患者さんの半数以上を仕事帰りの方々に頼っている当院はもとより午前中に混むことがほとんどありません。ねらい目っちゃねらい目です。

ですが,夜は混むから・・・と,今までは夜に仕事帰りのひとほぐしにいらしていた方が最近では午前中にいらっしゃることも増えてきました。ほとんど一人で運営する院では,来院タイミングの分散はどうしてもありがたく思えてしまいます。ですが,夜に来てくれていた人が昼に来てくれると,その分夜は暇になるんですよね。

なら思い切って予約制にすればよかろうと言われてしまいそうですが,そうしたらそうしたで予約が埋まらない日は暇確定ということになるし,予約していないけれど・・・とせっかく来てくれた患者さんをお帰ししてしまうおそれもある。うまくいかないものです。


とまぁ,要望と実現の可否に惑いながらやっていきながら,当院ももうすぐ開院2周年。私がここに居座るようになってから1年が経とうとしています。
振り返ってみると,正直難しさを感じっぱなしの日々でした。もちろん決してつまらないものではなく,国語の教員から柔道整復師へと使用資格を変えてお仕事をさせてもらって,まさに山あり谷ありです。
来院数がものを言う整骨院業界で「仕事は結果がすべてといった多数派の価値基準に乗っけて考えてみるならば,当院の今の状況は完全に「谷」です。もちろん「山」に転ずるための施策はあれこれ試みるものの,結果はなかなか出ぬもので。

こういうこと言うと不謹慎だの不真面目だのと言われそうですが,私などは逆にこの状況が「山」な気がしてなりません。仕事をする人はどんな内容であれ気概であれ,少なからず貴重な人生の一部を仕事というものに預けているんだと思います。よく,職場の上司や経営者が部下に「お前の命,俺が預かる」などとよくもまぁ思いあがった男気溢れたことを言うのを聞きますが,預ける側はその相手を選ぶ権利はあります。預けてもらえる人なんかそうそういません。少なくとも私にとって,そんな人はいません。仕事にはなるべく人生の時間を預けていこうと思っていますが。
少し話が逸れましたが,この観点からすると,うまくいかないことの方が多いけれどほとんど自分に返ってくる今の状況は本当に価値があります。

今日だって全然患者さん来ませんけれど,この「谷」が私にとっては「金」の価値があります。もちろんこの金は磨いてこそ意味があります。患者さんが来てくれない状況を金だ金だと喜んでいたらそれはさすがに阿呆です。これをどうすれば脱却できるか,仕事というものと今までで一番向き合っているように思えます。

とりあえず,連休もらって行った箱根の温泉で暖まりながら考えたいくつかの手段のうちの一つ。
ちょうど雨だったのでこんなの出してみようかと思ったら止んでしまったので,自虐的なパターンも。でも,これで3人呼べたんだからすごい。


とにかく,やれることは全部やってみましょう。
きっとどこかで役に立つことでしょう。その「どこかがここかどうかは別として。

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