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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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なぜこむら返りが起こるのか

朝晩が寒くなってきましたね。
先日,電車以外の出社()方法を把握しておこうと自転車で来てみました。複数のコースを試すために3日間やってみました。

川口から来ているのですが,当院まで来るためにどうしても通らなくてはいけないのが新荒川大橋。
歩くと5~6分,自転車でも1分半くらい川の上を通ることになるそこそこ長い橋なのですが,ここが特に寒い!
よく3往復もできました。鞄の中の定期券の嘲笑が聞こえてくるようです。「ナニヤッテンダコイツ,ボクガイルノニ,ケケケ」

今朝,3日ぶりに電車を使うと…速いこと速いこと。文明の利器はありがたく使うものです。

それはさておき,3日目の帰りには途中で足が攣りました。
中高生を水泳部で過ごしたためかこむら返りには耐性があるため数分もせずに回復したのですが,治療家として迂闊さを反省しています。

そういえば,どうして足は攣るのでしょう。寒いから?お酒を飲んだから?運動不足のせい?

いろいろな話を耳にします。当院では「冷え/渇き/疲れ が原因になりがちと言われています」などと当り障りのないお答えをしています。
間違ってはいないとは思うのですが,私も一応治療家の端くれ。それなりに「へぇ~」と言われたい…じゃなくて,患者さんに安心して治療を受けてもらえる説明をしたい。

以下,今後当院でこむら返りしたふくらはぎの治療をする際に患者さんにお伝えするお話の概要です。


足が攣ることを一般的に「こむら返り」と言われます。「こむら」とは感じで「腓」と書き,すねの後ろの柔らかい部分を指します。
ちなみにすねは「脛」と書きます。膝下から足首までを支える骨は2本あり,前にあるのが「脛骨」で後ろにあるのが「腓骨」です。うん,シンプル。

足の指が前を向き足首がL字に曲がっている状態を足の関節の「背屈」といい,逆に足の指が遠くになるように足首から先を真下に向けた状態を足首の「底屈」といいます。
こむら返るときは大体「底屈」しているときです。朝起きてふと足をのばしたとき,足先まで布団をかぶって仰向けで寝ているときなどです。経験者の方は「そういえばそうだ」とお思いになるかもしれません。
底屈しているとき,ふくらはぎの筋肉は縮みます(筋肉は盛り上がっています)。この状態が過剰になったとき,こむら返りが起きやすくなります。
不運にも起きてしまったときは,逆に「背屈」させてあげてください。足指を手前にぐーっと引きます。セルフでやるのは大変ですが,こむら返るときの多くはセルフでどうにかせざるを得ないシチュエーションが多いようです。頑張りましょう。

しかし底屈がこむら返りの原因なら,道ゆく人々がそこらじゅうで悶え苦しむことになります。
つまり過剰な底屈だけがこむら返りの原因ではなく,その時のふくらはぎの状態が寒い朝のあなたの運命を分けると言えます。

先ほど少しお話ししましたが,冷えや渇きや疲れは特に原因となり得るのですが,これらに共通している問題点はずばり,血のめぐりの悪さです。
・冷えると血管は細くなります。体内の熱を逃がさないようにするためです。道が細くなるため,血行が悪くなります。
・渇く,つまり体内の水分量が少なくなり,当然血行が悪くなります。
・疲れ…ここでは足の疲れを指しています。歩くことが多かった,立ちっぱなしだったなどで足の筋肉はこわばります。そのせいで血管は筋肉の圧迫を受け,血行が悪くなります。

とてもザックリとしていますが,こんなところです。他にも
妊娠中や,糖尿病、肝硬変,腎不全などの病気も原因となり得ます。あまりにも頻繁に足が攣る…という方は,一度病院で診てもらうのもよいかもしれません。




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