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論理的思考 ロジカルシンキング(新人施術者様向け)

 
柔道整復師の国家試験の日も近いですね。免許取得後新卒で入社する方たちがこれから業務に就く前に知って頂けると良いと思い書かせて頂きます。
 
【ロジカルシンキング】は会社員の方でしたら、ビジネスセミナーやOJT等でこのフレーズは知っている方も多いと思います。
私は当院が3つ目の職場となりますが、その整骨院によって院内の研修内容も異なっていました。
私自身も他の整骨院での院内研修って何をしているか興味があります。
 
私の行ったことのある研修の内容は、

  • 治療をする為の施術練習
  • カンファレンス(症例検討)
  • 問診の取り方
  • レセプト業務と呼ばれる保険業務
  • 自己啓発
  • 接客マナー
  • その他院内の雑務
  • 掃除
 
その他は外部セミナー等など・・・整骨院ならではの研修もたくさんあったと思います。
研修の内容は当然知っておかないと業務自体が出来ないことなのですが、知っているからといってもいざ実行に移すことは簡単ではないと思います。
慣れもありますし、経験も必要だとは思うのですが、そもそも研修で教わったこと自体が業務の全容ではないと考えて行動できるかが難しいですし、それには自己判断や自己解決能力も問われてきます。
 
今回の問題提起はそこが根源です。
 

  • 【筋道】を立てて考えること。
 
ロジカルシンキングとは論理的な思考により順を追った結果、目的や目標といった答えにつながっていくことだと解釈しています。
 
1つ1つの業務には意味があって、その業務の本質を考えて行動することが業務の向上につながります。
言い換えますと、研修で基盤になった知識をどう活かすかは、論理的思考をもって行動することが肝要だと考えます。
 
今回は『良い整骨院とは何か』を題材にして考えてもらいました。
新しく四谷院に入ったスタッフ(整骨院勤務経験約2年)に考えてもらいました。


  •  先ずは問題の【列挙】です。
答えが『良い整骨院とは何か』になるよう、箇条書きのように考えを並べていきます。
 
(例)
・雰囲気が明るい
・治療技術が優れている
・清潔感がある
など1つの大きな枠組みを並べていきます。
 

  • そして考えの【掘り下げ】をしていきます。
答えが『列挙した事』につじつまが合うように堀り下げていきます。
 
 
(例)
1) 雰囲気が明るい
→元気な声で話す
→挨拶をする
→笑顔で接する
 
2) 治療技術が優れている
→練習をたくさん行う
→問診を丁寧に行う
→知識を増やす
 
3) 清潔感がある
→身だしなみに気を付ける
→掃除をこまめにする
→定物定位を徹底する
 
 
これを枝葉のように書いていくことを、【ロジカルツリー】と呼びます。
画像をご覧頂ければスタッフの書いた物が例になります。
答えは1つでは無いですし、延々とつなげていけると思います。


 
【ロジカルシンキング】のメリット
 
● 今ある業務を何の為に行っているかを振り返ること、他のスタッフの考え方、見落としていた部分も共有できるため視野が拡がります。
 
● 今の自分の行動や思考が丸わかりになります。たくさん書けているところはストロングポイントになりますし、記述の内容の薄いところや考えるのに時間がかかったところはウィークポイントです。自己分析をする上で役にたちます。
 
● 上司からの指示が出しやすくなります。自分で現状把握ができた上で、その内容にそった指示ができれば相互のコミュニケーションも円滑に行うことができます。
 
 
最後に・・・
 
漠然とした業務内容に裏付けをすることで業務に対する考え方に指針ができます。
考えながら業務をすることができるようになれば、成長性も向上しやすいですし、新たな材料も生まれ易いと思います。
報連相による食い違いも生まれにくくなると思いますので、業務をする上での1つの方法として参考にして頂ければと思います。

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