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千石 ウナギ整骨院のお知らせ

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兵器としての自動車

 天にも上る乗り心地良さのせいで運転中であることも忘れてコンビニに突撃してしまうハプニングや,血圧が上がるからと好物のシャケを止められるあまりシャケへの思いが爆発して真似をしようと道路を逆に走ってしまったりと,一部の自動車の間違った使い方が一部の年代で大流行しています。

 そんな中、SNS上では「プリウスミサイル」「プリウスロケット」などという言葉がちらほら見られます。プリウスとは日本の自動車メーカーのトヨタ自動車が製造・販売するハイブリット車のことです。プリウスを含むすべての自動車はタイヤを高速回転させその際に起きる接地面との摩擦を利用して走行します。ニュートンの第三法則を利用して得た推進力で翔ぶミサイルとは根本的に違いますが、先端部分の装甲および搭載物をメインウェポンとし,攻撃対象への突撃による攻撃が主目的である点は一致しています。

…一致してないわ!!

 失礼しました。あまりによく言われるものだから麻痺していましたがプリウスは本来,人員や荷物の移動手段として作られた至って平和なものでした。しかも,台数が多いことで割合的にプリウスの事故が多くなってしまっただけでプリウスがダメなわけではありません。風評被害でしょう。では何が問題かとなります。悪いことが起こった場合,その原因や犯人を特定しないとほとんどの人は納得しません。

 何が問題か?論じる必要はないほど明らかですが,ここで一旦話をそらします。

 みなさんはマジンガーZをご存知でしょうか。日本人が誇る架空の巨大ロボットで,全身に武器が搭載された強力な兵器です。しかし我らのマジンガーが市民を傷つけることはありません。それはマジンガーが単体では動かず,悪を憎む兜甲児という青年が乗り込み「人の頭脳が加わる」ことで動くからです。なのでマジンガーの行動は兜甲児次第。甲児くん自身に力がなくとも,甲児くんが握るレバーの向きひとつでDr.ヘルが送り込んだ機械獣から街を守ることもできれば同じ武装で東京スカイツリーを一瞬で溶かすこともできるんです。作中では甲児くんがその力の意味を理解した人物だからマジンガーに乗ることを許されているという描写もあります。

 自動車も同じ。ハンドルの切り方や踏み込むペダルの間違いで罪のない親子や園児たちを殺してしまう兵器になってしまうことを理解して乗っている人がどれだけいるか。少なくとも,昨今多発する事故を起こした人たちは理解していなかったはずです。罪に問われるか否かは関係なく,彼らは過ぎた力を使い謝った殺人者であることに変わりなく,許されるべきではないでしょう。事故を起こしていないプリウスの方が多い以上,プリウスをミサイル呼ばわりして責任を投げて逃げてはいけません。ほとんどの場合は運転を誤った人が100%悪い,それを責めることに一切の容赦は要らない。そう言える風潮がないと,粗暴な運転も,疲れていたり眠かったりするのを押して運転する人もさせる人も,その被害に遭う人も減らないのではないでしょうか。

 整骨院のブログとは思えない感じで,また少々激しめの言葉を選んでしまいましたがお許しください。今回はこの辺で。

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